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〒462-0064 名古屋市北区大我麻町183番地
現在当院には、捻挫、打撲、骨折、脱臼など、数多くの外傷患者様が通院されており、常に最新の医療を安心して提供できるよう、原則週1回の職員会議を行い、患者様の治療方針についてのカンファレンスや、最新の医療情報の交換などを行っております。
日本柔道整復接骨医学会の認定柔道整復師である院長は、米田病院(名古屋市西区)での勤務を経て現在に至るまで、手術症例を含めた多くの外傷症例に関わった経験と解剖学的根拠、患者様の社会的背景(職業、年齢など)等を総合的に評価し、「できれば手術をしたくない」というご希望には、可能な限り対応させていただいております。
なお、ケガの状況によっては、連携先病院での入院、手術をお勧めさせていただくこともございますが、最終的な治療方針の決定には、患者様のご希望を最優先させていただいております。
手術の必要性の判断は、骨折の部位だけで決まる訳ではありません。手術をお勧めする骨折は、整復した後、外固定(外からギプス等で固定すること)を行っても整復位が保てず、骨折部の転位(ズレ)が生じるような骨折、またそのような可能性がある骨折ということになります。関節内の骨折に比較的多くみられますが、ここの骨折は手術、ここの骨折は手術の必要はない、などと簡単に分けることはできません。
ほぼ全例に原則手術をお勧めするのは、高齢者の大腿骨頸部骨折(股の付け根の骨折)です。高齢者の大腿骨頸部骨折を保存的に治療した場合、長期の寝たきり生活を強いられるため、それに伴って肺や心臓の機能が低下したり、急激に認知症の症状が出現するなど、急激な全身状態の低下を引き起こし、死に至るケースが少なくないためです。
一般的に外傷の場合は出血(内出血を含みます)を伴うため、温めてしまうと血行がよくなって出血を増やしてしまいます。したがって、怪我をしたときは、とにかく冷やす事が大切です。ケガの応急処置は「RICE」と言われており、患部を安静(R)にし、冷却(I)し、、圧迫(C)して、患部を心臓より高い位置に挙上(E)することが応急処置ですが、これに対して、ケガなどのはっきりした原因がなく、慢性的なものに関しては、温めて筋肉をやわらかくしてあげることで痛みが和らぐものが多くみられます。
また、湿布は文字どおり貼付するクスリですから、その成分が患部に浸透することで効果が現れるものであり、冷やしたり温めたりすることが目的ではありません。湿布の表面に爽快感をだす成分が塗ってあるのが冷湿布、トウガラシエキスなどの温熱感をだす成分が塗ってあるのが温シップといわれております。冷えピタなどのジェルタイプのシートも、冷却には不十分ですので、適しません。
ですから、本当に冷やしていただきたいときには氷水やアイスノン等をつかっていただきますし、暖めていただきたいときには温熱療法やご家庭のお風呂をお勧めしています。